原料の説明《サロンの先生向け》 ~ コレウス・フォルスコリについて
● コレウス・フォルスコリの歴史と概要
●コレウス・フォルスコリ(Coleus forskohlii)は、シソ科コレウス属に属する植物で、インド、ネパール、タイ、スリランカなどの南アジア地域を原産としています。
伝統的にはアーユルヴェーダ医学で使用されており、その根部に含まれる「フォルスコリン(Forskolin)」という化合物が、主な有効成分として知られています。
【 歴史 】
コレウス・フォルスコリは、古くからアーユルヴェーダにおいて、心臓の健康維持や呼吸器系のサポート、消化機能の改善に効果があるとされてきました。
また、ヒマラヤ地域では、伝統的に食欲抑制やエネルギーレベルの向上を目的として利用されていました。
西洋では、1970年代以降にフォルスコリンの成分が研究され始め、その代謝促進作用や脂肪燃焼効果が注目されるようになりました。
【 働き 】
コレウス・フォルスコリに含まれるフォルスコリンは、以下のような働きがあると考えられています。
① 代謝促進
フォルスコリンは、細胞内の「サイクリックAMP(cAMP)」の濃度を高めることで、代謝を活性化します。cAMPは、エネルギーの産生や脂肪の分解に関与しており、これにより脂肪の燃焼を促進するとされています。
② 脂肪分解(リポリシス)の促進
フォルスコリンはホルモン感受性リパーゼという酵素を活性化し、脂肪細胞内の脂肪を分解します。これが、体脂肪の減少や体重のコントロールに役立つとされています。
③ 心臓・血管系の健康維持
フォルスコリンは、血管を拡張し血流を改善する効果があり、高血圧や心臓病のリスクを低減させる可能性があります。また、心筋の収縮力を高める作用も確認されており、心機能をサポートする効果があるとされています。
④ 抗炎症・抗酸化作用
研究では、フォルスコリンが抗炎症作用や抗酸化作用を持つことが示唆されており、これが様々な健康リスクを軽減するのに役立つ可能性があります。
⑤ 呼吸器系への効果
喘息や気管支炎などの呼吸器疾患に対して、気管支を拡張し、呼吸を楽にする作用があるため、アーユルヴェーダでは伝統的に呼吸器の健康維持に使われてきました。
【 痩身にアプローチ 】
コレウス・フォルスコリの痩身作用として、以下のメカニズムが述べられています。
①脂肪分解の促進
フォルスコリンがcAMPの濃度を上昇させることにより、脂肪細胞内の脂肪が分解され、エネルギーとして消費されやすくなります。
②筋肉量の維持・増加
いくつかの研究では、フォルスコリンが筋肉量を維持し、さらには増加させる可能性が示されています。これにより、基礎代謝が向上し、脂肪燃焼がさらに効果的になると考えられています。
③食欲抑制作用
一部の研究では、フォルスコリンが食欲を抑制する可能性があることが示されています。これにより、過食を防ぎ、カロリー摂取のコントロールに役立つとされています。
このように、コレウス・フォルスコリは伝統医学と現代の研究の両方で、その効果が認められており、特に代謝改善や体脂肪減少を目的として人気があります。
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